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Interview【ハーバード・ビジネス・スクールオンライン特集記事】
HBS Onlineが示す未来の学び
~マイクロクレデンシャルがキャリアと教育を変える~

Kristen Maynard(クリステン・メイナード)
ハーバード・ビジネス・スクール・オンライン
マネージングディレクター

宇坂純
株式会社アビタス代表取締役
近年、世界的に注目を集める「マイクロクレデンシャル」。従来の学位や資格とどのように異なり、どんな価値を持つのか。ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)がオンラインプラットフォームの HBS Online を通じて提供する修了証(Certificates)や資格認定(Credentials)の仕組みと意義、さらにはグローバル人材育成への影響について、HBS Onlineのマネージングディレクターであるクリステン・メイナード氏にお話を伺いました。
- HBS Onlineの存在意義と「マイクロクレデンシャル」の位置づけ
- HBS Onlineが生まれた理由:HBSがマイクロクレデンシャルを導入した背景
- HBS Onlineが担保する学習の質とは?
- マイクロクレデンシャルは学位の代わりとなるか
- 世界のビジネスパーソンは今、何を学ぼうとしているのか
- 米国におけるHBS Onlineの企業導入パターン:人材育成の新たな選択肢
1.HBS Onlineの存在意義と「マイクロクレデンシャル」の位置づけ
修了証(Certificates)、資格認定(Credentials)、単位(Credits)と「マイクロクレデンシャル」について
宇坂 最初に、修了証(Certificates)、資格認定(Credentials)、単位(Credits)についてお聞きします。HBSOのウェブサイトを拝見すると、Certificates、Credentials、Creditsがそれぞれ記載されていました。CertificatesとCredentialsはいずれも広義ではいわゆる「マイクロクレデンシャル」のカテゴリーに含まれると理解していますが、これは正しい認識でしょうか。また、それぞれの違いについてご説明いただけますか?
クリステン HBS Onlineでは単位(Credits)の付与は行っていません。そのため、私たちは主に修了証(Certificates)と資格認定(Credentials)に注力しています。
修了証プログラムは、キャリアのさまざまな段階にいる学習者に幅広く対応できるよう設計されています。そのため、応募プロセスはなく、終了時の試験もありません。ただし、すべてのコンテンツにしっかり取り組んでもらうため、全モジュールを完了し、すべての設問に回答するなどの要件があります。
一方、資格認定プログラムは、より厳格で長期間にわたる集中的なプログラムです。こちらには応募プロセスがあり、受講者とプログラムの適合性を慎重に判断する仕組みになっているほか、修了要件として何らかの評価プロセスが含まれます。例えば、COReプログラムには最終試験がありますし、CLIMBプログラム(Credential of Leadership, Impact, and Management in Business)ではキャップストーンプロジェクトが課されます。CLIMBプログラムは、HBS Onlineからの選択科目と、自分の専門的な関心や経験に合わせたコースを組み合わせることができ、修了者はCLIMBの証明書とHBSオンラインの4つの個別修了証を獲得できます。また、資格認定プログラムにはチームワークを含む複数の評価ポイントが設けられており、受講者が確実に学習成果を得られるようになっています。
HBS Onlineでは単位の付与を行っていませんが、ハーバード大学の継続教育部門ではオンライン学位や遠隔教育プログラムを提供しています。ハーバード大学の継続教育部門がHBS Onlineのプログラムを厳格に審査し、単位を認定しています。確か8単位が認められているはずです。この単位認定プログラムを受講すると、HBS Onlineの受講生ではなく、ハーバード大学継続教育部門の学生として登録されることになります。
2. HBS Onlineが生まれた理由:
HBSがマイクロクレデンシャルを導入した背景
ハーバード・ビジネス・スクールという由緒正しきMBAがある中で、なぜマイクロクレデンシャルという形での開講に至ったのか
宇坂 なぜハーバード・ビジネス・スクールはHBS Onlineを開講したのでしょうか。すでに世界的に権威のあるMBAプログラムを提供しているHBSが、オンラインのHBS Onlineを立ち上げることを決めた理由が気になります。アメリカにおけるリスキリングや教育のトレンドとも関係しているのではないかと思いますが、この点について詳しく教えていただけますか。
クリステン 実は、HBS Onlineが開講される以前、当時の学長だったNitin Nohriaは、「私がいる限り、ハーバード・ビジネス・スクールがオンライン教育を導入することはない」と公言していました。彼は、HBSの教員と学生の間で生まれる対話こそが重要であり、決定的な価値を持つと考えていました。そのため、対面授業と同じ学習体験をオンラインで実現できないのであれば、HBSはオンライン教育をやるべきではないと明言していたのです。
当時はMOOC(大規模公開オンライン講座)しかなく、マイクロクレデンシャルという概念も、少なくともアメリカにはまだ存在していませんでした。そうした状況の中で、彼は「もしHBSがオンライン教育を導入するとしたら、それはどのような形になるべきか?」と問いかけました。
HBSの学びで本質的に重要な要素は何でしょうか。例えば、学生たちが授業前後に廊下で交わす議論もその一つですね。また、実際の企業や経営者が直面した問題を取り上げ、彼らがどのように対応したのかを本人の言葉で語ってもらうことも、HBSの学びには欠かせない要素です。こうしたHBSの学習方式の要素を守りながらオンラインを実現するにはどうすればよいか、学内のさまざまな部門の関係者が集まって意見を交わしました。こうした議論の末にHBS Onlineが誕生したのです。
そもそもMBAプログラムは、教室の座席数に限りがあるため、毎年900名ほどしか受け入れることができません。合格率も12%程度と非常に狭き門となっています。そのため、HBSの教育を受けたいと願っても、物理的、選考的な制約のために学ぶ機会を得られない人が多く存在します。HBS Onlineの設立の背景には、HBSの素晴らしい教授陣による教育を、より多くの人々に届けるにはどうすればよいか?というビジョンもありました。当時のオンライン教育は、単に教授がカメラの前で講義を行い、多くの場合、コースに参加した学生のうちごく一部しか修了しないような状況でした。しかし、HBS Onlineはそうではなく、高い修了率を維持して厳格かつ充実した学習体験を提供することを目指しています。
宇坂 ありがとうございます。MBAプログラムとは異なり、HBS Onlineのコースには入学要件がないとのことですが、これは学びたいと思う人なら誰でも受講できる、非常に開かれたプログラムになっているということですよね。先ほども少しお話いただきましたが、コースの内容や構成は、MBAプログラムとどのように異なるのでしょうか?
クリステン はい。先ほども触れましたが、HBS Onlineの修了証プログラムでは入学要件を設けていません。これは、できるだけ多くの人がアクセスできるようにするためです。私たちは、さまざまな業界にいる方々や、キャリアの異なる段階にいる方々が学べる環境を提供したいと考えています。
HBS Onlineのコースはトピックごとに構成されており、MBAプログラムで教鞭をとる教授陣がそのままオンラインコースの指導を担当しています。ただし、MBAプログラムの必修科目すべてを網羅しているわけではありません。例えば、MBA1年目の必修科目であるTOM(Technology & Operations Management)は、現時点でHBS Onlineに対応するコースはありません。また、MBAの2年目には数百種類の選択科目がありますが、それらすべてをカバーすることもできません。そのため、MBAプログラムが提供する学びの幅と深さは、HBS Onlineの約30コースでは到底及びません。
MBAプログラムとHBS Onlineのもう一つの大きな違いは、学びの「深さ」と「広さ」にあります。MBAプログラムでは、15週間以上にわたって週に複数回の講義があり、毎回一つのケーススタディに焦点を当て、事前に学生が徹底的に分析した上で議論が行われます。学期を通じて、さまざまな業界、企業のステージ、ビジネス課題に関する事例を扱うため、各トピックに対して幅広い視点を養うことができます。
一方、HBS Onlineの受講者は、フルタイムの仕事、他の学位プログラム、あるいは個人的な予定と両立して学んでいる方が多いため、各コースの学習時間は平均して約30時間程度に設計されています。この時間的制約の中では、各事例をMBAと同じように深く掘り下げることはできませんが、1つのコースにつき4〜6名の異なる主人公を取り上げることで、異なる国、業界、企業での実践的な応用方法を具体的にイメージしていただけるよう工夫しています。
HBS OnlineとMBAプログラムの違いはいくつかありますが、特に挙げるとすれば、このような点でしょうか。
3. HBS Onlineが担保する学習の質とは?
講師が介在しない「オンラインでの学習」、かつ誰でも学べる「オープンな講座」という点において、どのように学びの質を担保しているのか?
宇坂 HBS Onlineはオンライン学習の形態を取っているため、直接の講師の関与がなく、対面の授業のようなリアルタイムの交流もありませんよね。さらに、誰でも受講できるオープンな形式なので、学習の質を維持するのが難しいのではないかと思います。特に、受講生同士のディスカッションの質や量を確保するのは課題になりそうですが、HBS Onlineではどのようにして学習の質を保証しているのでしょうか。
クリステン まず、HBS Onlineのすべてのコースは、ハーバード・ビジネス・スクールのテクニックを持つ教授によって開講されています。彼らは、その分野で20から30年の経験を持つ専門家であり、HBS Onlineのコースはそうした教授陣の深い専門知識を基に設計されています。それでも、1つのコースを開発するには膨大な時間を要します。というのも、私たちは「受講生が最終的にどのような知識を得るべきか」から逆算して、その知識を確実に習得できるよう、学習プロセスを細部まで設計しているからです。これには、一緒にコースを設計する教授たちは皆口を揃えて、その分野やケースディスカッションの指導においては豊富な専門知識を持っているにもかかわらず、オンラインコースの設計の複雑さと難しさに驚かされると言います。
次に、コース設計において、さまざまな学習要素を組み込んでいます。例えば、振り返りの課題を設けたり、インタラクティブなコンテンツを活用して需要曲線(「Economics for Managers -マネージャーのための経済学-」より)を視覚的に理解できるようにしたりするなど、学習者が積極的に学べる仕組みを作っています。これにより、たとえ他の受講生との交流が少なくても、個々の学習体験が豊かで、十分に考え抜かれたものとなるよう設計されています。
加えて、受講生同士の交流も重要な要素です。例えば、私が振り返り(リフレクション)を書き、それをあなたが読むとします。私とあなたはまったく異なる業界にいるかもしれませんし、キャリアの段階も違うかもしれません。そのような背景の違いがあるからこそ、同じ問いに対して異なる視点を持つことができ、それが新たな気づきにつながります。また、HBS Onlineでは数百人規模の学習グループが形成されるため、どのような業界や経験を持っていても、自分にとって刺激的な意見や議論が必ず見つかる環境が整っています。実際に、HBS Onlineの受講生は世界201カ国から集まっています。多様なバックグラウンドを持つ学習者が互いに学び合うことで、学習の質が向上しています。
4. マイクロクレデンシャルは学位の代わりとなるか
マイクロクレデンシャルによるスキル証明は学位証明に変わるものになりつつあるのか?
宇坂 続いて、HBS Onlineの特徴を、市場にある他のいわゆる「マイクロクレデンシャルプログラム」と比較した場合の違いについてお聞きします。具体的には、マイクロクレデンシャルの価値についてです。
日本では昨年あたりからマイクロクレデンシャルが急速に注目を集めるようになり、非常にホットな話題になっていますが、依然として従来の学位や資格の価値が大きく、スキルを証明する手段としてマイクロクレデンシャルはまだ広く浸透していません。ただし、関心は高まりつつあります。一方、アメリカでは、最近、大手企業が採用における学位要件を撤廃する動きが出てきているように感じます。このような流れの中で、マイクロクレデンシャルは学位に代わるスキル認証の手段として現実的な選択肢になりつつあるのでしょうか?
クリステン アメリカの現状は、かなり混在しているように思います。確かに、マイクロクレデンシャルを重視する企業もあり、特定の職種、例えばコーディングのような分野では、学位よりも実務経験や短期間の専門トレーニングが評価されることがあります。
しかし、依然として多くの企業が学位や従来のキャリアパスなどを重視しているのも事実です。私たちはHBS Onlineが受講生に与える影響を把握するために、コース修了後にアンケートを実施し、どのような変化があったかを調査しています。その結果、HBS Onlineのコースを受講した人々の多くが、新しい仕事に就いたり、昇給や昇進を果たしたりしていることが分かっています。企業がマイクロクレデンシャルを重視するかどうかにかかわらず、私たちのコースが受講生のキャリアに影響を与えていることは確かです。
具体的なデータとして、受講生の36%がコース修了後にキャリアチェンジをしたと報告しており、85%が履歴書の強化につながったと回答しています。また42%が、リクルーターからの注目度が上がったと感じています。
宇坂 なるほど。それでは、他の大学や教育機関が提供するマイクロクレデンシャルプログラムと比較して、HBS Onlineの独自性はどこにあるのでしょうか。
クリステン HBSは、ケースメソッドを生み出した学校です。HBSの授業はすべてケースメソッドで行われており、HBS Onlineのコースもすべてこの手法を採用しています。他の学校でもケースメソッドを部分的に取り入れているところはあるかもしれませんが、一般的には講義形式と併用されています。ケースメソッドの特長の一つは、実際のビジネスケースを学習の中心に据えていることであり、私たちはこのアプローチをすべてのコースに導入しています。私たちは世界中に撮影クルーを派遣し、実際の企業を取材しています。これまでに日本やインド、ヨーロッパなどさまざまな地域で撮影を行い、それらの企業の実例を受講生に紹介しました。これがHBS Onlineの学習体験を特別なものにしている要素の一つです。
さらに、HBS Onlineのプラットフォームはゼロから独自に開発されました。HBS Onlineが立ち上がった当時、他に存在していたのはMOOCだけでした。そのため、市場には私たちが求める学習体験を提供できるプラットフォームが存在していなかったため、独自に構築することを決めたのです。その結果、ソーシャルラーニングの要素や、受講生同士が積極的に関わり合うインタラクティブな学習環境を提供できるようになりました。
また、特定のコースに特化した学習ツールを開発することもあります。例えば、財務諸表分析のコースでは、財務諸表の各項目がどのように整理されるべきかを実際に練習するためのインタラクティブな機能を組み込んでいます。このように、学習体験が最大限に活かされるようにプラットフォームを設計している点も、HBS Onlineの大きな特徴です。
宇坂 大変すばらしいですね、ありがとうございます。では、HBS Onlineが提供するマイクロクレデンシャルのスキル認証は、受講生のキャリアアップ、例えば昇進や転職といった場面でどのような価値を持ちますか?先ほど、キャリアチェンジや履歴書の強化につながったと答える受講生が多くいるとお話いただきましたが、いかがでしょうか。
クリステン そうですね、私たちの受講生が昇進したり転職したりする例は確かに見られます。また、多くの受講生がスキルセットに対する自信が高まったと報告しています。場合によっては、まったく新しいスキルを学び、実践する機会になっていることもあります。例えば、交渉術は私自身、学校で正式に学んだことはありませんでしたが、キャリアを進めるにつれて非常に重要なスキルであることに気づきました。このように、キャリアの特定のタイミングで必要になるスキルを学ぶ機会が得られるという点は、大きな価値があると思います。
もう一つ重要なのは、HBS Onlineのコミュニティです。コース修了生はHBS Onlineのコミュニティに参加できます。過去10年間で25万人を超える受講生が参加しており、現在では非常に大規模かつ多様性に富んだ学習者ネットワークが形成されています。このコミュニティでは、新たな企業が設立されたり、ビジネスに関する質問や意見交換が活発に行われたりしています。MBAプログラムを修了すると一生使えるネットワークが築けるのと同じように、HBS Onlineの受講生もまた、長期的に活用できるネットワークを得られるのです。
宇坂 なるほど、HBS Online で得られるネットワークは非常に貴重ですね。そして、 学位証明とマイクロクレデンシャルの使い分けが個人のキャリアを築くうえで、今後より重要となっていきそうですね。
5.世界のビジネスパーソンは今、何を学ぼうとしているのか
HBS Onlineの受講生プロフィールについて
宇坂 HBS Onlineの受講生のプロフィールについてお聞きします。オンライン学習の特徴として、世界中のどこからでもアクセスできるという点がありますね。先ほど、受講生が居住する国の数について言及されていましたが、HBS Onlineのプログラムには年間どれくらいの学生が登録しているのでしょうか。
クリステン 約4万人です。
宇坂 4万人!どのような国や地域からの受講が多いのでしょうか。
クリステン 現在、すべてのコースは英語で提供されているため、アメリカ、カナダ、イギリス、インドなどの国では特に多くの受講生がいます。ただ、私が確認したところ、これまでに200以上の国々から受講生が参加しており、本当に幅広い層にリーチしていると言えます。
宇坂 それはすごいですね。日本の受講生は年間でどれくらいいますか?
クリステン 比較的少なく、約2000人です。もっと増えてほしいと考えています。
各国の受講生から人気のある講座とは?
宇坂 日本の受講生という観点から、アビタス受講生においては「Leadership Principles(リーダシップの原則)」「Business Strategy(ビジネス戦略)」「Disruptive Strategy(破壊的イノベーション戦略)」などのコースが特に人気があるようですが、HBS Online全体として最も受講生を惹きつけるコースはどれですか。また、グローバルな受講生はどのような学習ニーズを持っているのでしょうか?
クリステン 過去数年間のデータを見ると、最も受講者数が多いのは「Financial Accounting(財務会計)」です。このコースは、HBS Onlineの中でも比較的長く提供されているコースの一つで、ビジネス基礎プログラムの一環としても位置づけられています。
その他の人気コースとしては、「Negotiation Mastery(ハーバード流交渉術)」「Strategy Execution(戦略の実行)」、「Leadership Principles(リーダーシップの原則)」などがあります。
私たちは特定のトピック領域にフォーカスしているため、全体的に、ビジネスの基礎、リーダーシップとマネジメント、戦略といった分野のコースが最も人気があるようです。
6.米国におけるHBS Onlineの企業導入パターン:人材育成の新たな選択肢
アメリカ国内では、どのようにHBS Onlineの企業導入がされているのか?
宇坂 日本では、企業が従業員の自己研鑽やスキル開発の一環として、このようなプログラムを提供することに関心を示すケースが増えています。アメリカでは、企業とのパートナーシップにはどのような形態があるのでしょうか。
クリステン 企業によって形態や考え方が違いますので、概要レベルでお話しします。まず、企業が優秀な人材に対する報奨や福利厚生として、HBS Onlineを提供するケースがあります。次に、組織内で特定のスキルを強化するために、HBS Onlineを導入する企業もあります。これは特定の部門内、あるいは複数の部門にまたがる形で実施されることがあります。交渉術はその良い例ですね。調達部門全体に対して交渉スキルのトレーニングを提供したり、あるいは財務マネージャーに昇進した際に契約管理を含むスキルが必要になるため、そのタイミングで受講させたりするケースです。
また、特定のコースに焦点を当てるのではなく、個々の従業員がキャリアアップに必要なスキルを習得できるように、組織全体の学習・開発戦略の一環としてHBS Onlineを活用する企業もあります。例えば、Aさんの次のキャリアステップのために必要なものは何だろうか。それでは、そのコースを受講させよう、というような形で、組織内のさまざまなレベルで個別に受講する形です。
宇坂 なるほど、アメリカ国内においても幅広く企業での導入が進んでいるのですね。ありがとうございます。