
日本という枠組みを出て、世界トップクラスの教育を受けることが出来る
UBE三菱セメント株式会社
技術部 設計グループ 主査
受講講座:Negotiation Mastery
1週間当たりの学習時間:約15時間
もとから仕事でも他社相手の交渉を行うので、授業教科としての「交渉」に興味がありました。
また、「ハーバード流交渉術」という本を以前読むことがあったのですが、内容がイマイチ飲み込み切れていないような消化不良感を持っていました。
今回、本で読んだ交渉術の「オリジナル」を受講する機会があることに感激し、今度こそ全部飲み込んでやろう!と受講を決意しました。
今回私は、Negotiation Masteryのクラスを受講させて頂きました。このクラスで学ぶ内容はとても有名で、「ハーバード流交渉術」という本になって書店でも売られています。私も本は読んだのですが、どうにも飲み込み切れないように感じていて(これは実践でどうやって使うんだ?みたいな)、読んだ内容を活かしきれていないと感じていました。そんな中で今回の機会に恵まれ、「せっかく受けられるならオリジナルの授業を受けて、全部飲み込み切ってやりたい!」と思い、受講することを決意しました。
講座自体の内容はとても面白く、授業構成自体は
①ランダムマッチした他のクラス受講者と、ケースに沿って交渉
②交渉結果の確認(クラス全体の結果が共有され、自身で比較)、お互いのパートナーと良い点・改善点を評価しあう
③交渉内容に沿って、理論等のビデオ学習・設問に自身の考えを答え、クラスで共有し合って意見し合う
・・・といった内容になっています。
チャプターが4つあるため、上記のケース交渉は全部で4回実施しました。
面白いのは、ランダムマッチした交渉パートナー同士で「いつ交渉するか」、「どのツールを使うか」を含め、多くのことを自分たちで決める必要があることです。私は運が無かったのか、北米大陸の居住者(時差最大16時間)と2回マッチングしてしまい交渉時間を決めるのが一番大変でした。どうしようもなくなり、私は会社を半休で一度休んで交渉したのも面白い経験です(汗)。
授業内容のビデオは、教授からの講義コメントの他、関連する専門家(例:FBIの対テロリスト交渉官、アメリカ軍の司令官、等)からの経験に沿ったコメントビデオを視聴しました。また、そのビデオを見たうえで、質問に自分なりの答えを記載する、という内容が多く出ました。
自分なりに記載した答えに対して、例えばUMass MBAの様に点数での評価はされません。しかし、世界中の他クラスメイト(大学院生から50代のCEO、弁護士等の専門家まで幅広い!)に見られてコメント、いいね等の講評をされるため、下手なことはとても書けません。そのため、私は毎回あたまを捻って、一生懸命英語での言い回しを考えながら記述することに大変苦労しました(笑)。
受講してみての感想としては、上記を総括して「本当に受講申し込みをして良かった」と言うことです。何と言っても、世界トップレベルの教育機関で世界中のCEOクラスと一緒に授業を受け、それを乗り越えられたというのは、とても大きな自信となりました。また、授業内容だけではなくクラスメイトとのやり取り、前述の細かい交渉前の折衝等、なかなか出来ない面白い経験が出来たと思います。自分の覚えたい内容について学び、自身を付けたいのであればとてもお勧めできる講義であると思いました。
印象に残るエピソードはいくつかありますが、特に印象に残ったものを2点、以下列記します。
1.交渉相手は選べないー 相手によっては、全く交渉にならない相手と話をしなければならない事があります。その中で、自分なりにどう行動するのがベストとなるかを全力で探さなければなりません。
2.見方によって印象は変わるー 私は自身を「価値創造といったクリエイティブな交渉が苦手」と決めつけ交渉していました。しかしフィードバックを通じて、「交渉時に情報を纏めてくれたおかげで話が分かり易くなり、何がベストとなる代替案かを簡単に判断出来た」と評価をされました。
自身が苦手と思っても、相手との化学反応で得意な所が変化を起こし、思わぬ成果を生むことが実感できました。
ケーススタディは全て印象に残り易いものばかりですが、特に最後のケースは「転職時のジョブインタビュー」なので特に自分自身をケースの立場に繋げやすく、印象に残りました。
ケースでは交渉するに当たって、「給料・勤務地・自社株配布・リモートワーク等のフレキシビリティ」に関して自分の中で重要なものの順番を纏め、どうバランスを取って交渉し、ベストな条件で採用されるに至るかを考え交渉を進めます。
沢山のファクターがある中で優先順位を自分の中でつけ、どこを増やしてどこを減らす・・・といった交渉は業務でも大変役立つ経験です。大変面白く、印象に残りました。
日本という枠組みを出て、誰もが聞いたことがある世界トップクラスの教育を受けることが出来ます。自分自身で前のめりに学習しないと得るものは少ないかも知れませんが、向上心がある方であれば自身のキャリアに大きなプラスを得ることが出来ます。
また、能力だけではなく自分自身に対する自信や信頼、受講生同士の人脈等、自分から動く人ほど多く得る物があると思います。決して損になる経験ではありませんので、じっくり考えたうえで、是非自身のキャリア向上につなげる一歩としてください!
