昨今、英語圏をはじめとする欧米諸国のビジネス社会における書き言葉の「プレイン化」には顕著なものがあります。
これに対して日本人がビジネス文書で用いる英文は、いまだに日本語の言語構造とビジネス文書の堅苦しさをそのまま引きずったような英文になりがちです。
これは、DeepLをはじめとする機械翻訳を利用した場合でも、原文である日本語が硬い表現になっている限り同じことが言えます。
本セミナーでは、長年にわたり日本企業の英文開示を支援してきた講師が、プレイン・イングリッシュ*を正しく理解し、プレイン・イングリッシュで英文が書けるようになるためのセオリーとスキルを伝授します。
* プレイン・イングリッシュ(Plain English)とは、小説や詩のようにレトリックを駆使して「読むこと自体を楽しむ」ために書かれた英語ではなく、「情報を素早く効率的に得る」ために書かれた英語です。
またプレイン・イングリッシュは、あくまで英語ネイティブによるコミュニケーション・スタイルであって、一時話題となった「グロービッシュ」のような、非ネイティブが英語でコミュニケーションするために開発された「限られた語彙と簡単な文法」を特徴とする英語ではありません。
・日本人がやってしまいがちな英文ライティングの間違いを知る。
・ 「良い英文とダメな英文を見分ける目」を養う。
・ プレイン・イングリッシュで英文が書けるようになるためのセオリーとスキルを身に着ける。
・ プレイン・イングリッシュによる英文ライティングを実践するためのツールとその使い方を知る。
1. 英文ライティングのセオリー
1) 日本語を英語にするプロセス
2) プレイン・イングリッシュとは?
3) プレイン・イングリッシュの基本的文体
2. プレイン・イングリッシュで英文を書くための9つのルール
1) 旧情報が先、新情報は後
2) Top-heavyを避け、Right-branchingを心がける
3) SVOを離さない
4) 主語を文頭または文頭近くに置く
5) 能動態がデフォルト、受動態は使うべき局面を意識して使う
6) 並列構造を常に意識する
7) 動詞を名詞化した構文を避ける
8) 否定的な内容であっても否定文を避け、肯定文で書く
9) 重文や複文を避け、単文で書く
3. プレイン・イングリッシュで英文を書くためのツール
1) Google検索によるライティング支援と擬似的ネイティブチェック
2) AI翻訳をライティングにどう活かすか
開催日程 | 2023年10月26日(木)14:00~16:00 |
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参加費 | 無料(事前登録制) |
実施形式 | Zoomオンライン |
定員 | 300名 |
開催者(共催) | 株式会社アビタス |
対象 | 経理・財務、経営企画、広報・IR部門等に所属するコーポレート・スタッフ |
申込期限 | 2023年10月24日(火)中 |
かえでIRアドバイザリー株式会社 代表取締役
旭化成、ユニデン(米国・香港)、アクセンチュア(香港・日本)において15年間にわたり経理・財務・購買等の実務や戦略コンサルティングを経験した後、アビタスに入社。取締役教育研修事業部長としてIFRS/US GAAPや企業価値評価等をテーマとした会計・財務実務教育事業に従事。2008年に独立・起業、日英バイリンガルの英文ライター/日英翻訳者として、上場企業の英文開示支援や英文ライティング指導に携わり、現在に至る。
1961年北海道千歳市生まれ。1980年札幌南高等学校卒業、1984年東京大学教養学部教養学科卒業 (国際関係論専攻)/1991年オーストラリア国立経営大学院(AGSM)卒業(MBA)/米国公認管理会計士 (USCMA)/英国公認国際財務報告士(DipIFR)/英検1級/TOEIC 990点
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